料理経験値0の僕が和菓子作りに挑戦するシリーズです。
今回は、『着せ綿』に挑戦してみようと思います。
その前に、『着せ綿』って何でしょうか?
調べてみると、この時期特有の昔からの習慣に関係があることが分かりました!!!
というわけで、一旦、練りきり作りの前に、かる~~く、『着せ綿』に関するお話をしたいと思います。
0.『着せ綿』とは?
まず、『着せ綿』とは、重陽の節句の風習であるらしい。
重陽の節句とは、1年のうちで全部で5つある節句のうちの1つ。
日付でいうと、9月9日にあたります。
節句とは、季節の節目となる日で、禊などの行事を行い邪気を祓うという風習があります。
※ちなみに、その他の4つの節句は以下のとおり。
人日(じんじつ)の節句:1月7日
上巳(じょうし/じょうみ)の節句:3月3日
端午の節句:5月5日
七夕の節句:7月7日
重陽の節句は、別名「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、『着せ綿』などで長寿を願ったらしいです。
そして、この『着せ綿』ですが、具体的にどういうことをするのかというと、Wikipediaに以下の記載がありました。
邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていた。また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があった。
(出典:Wikipedia)
菊の花の上に、一晩中、綿を置いておいて湿らせるなんて、なんとまぁ手の込んだこと!!!
僕自身、一度も見たことはありませんが、こういう風習があったんですね。。。
今も残っている風習かどうかは分かりませんが、和菓子の世界では脈々とその伝統は続いていることは確かです。
素晴らしいですね。
前置きが長くなりましたが、それでは『着せ綿』を作っていきます。
1.練りきり【着せ綿】の作り方
①着色
使うのは、白あん2玉(大ひとつ、小ひとつ)と、こしあん1玉です。
菊は、ピンク色にしようと思います。
お決まりの、まずは小さめの生地に濃い赤色を着色し、そのあと白い生地を混ぜていきます。
コネコネして、こんな感じのピンク色に仕上がりました。
良い感じの薄さに仕上がりました!!
着色はこれにて終了なので、次は、包あんしていきます。
②包あん、形づくり
ピンク色の生地でこしあんを包あんしていきます。
こんな感じになりました。
ここからは、三角棒で線を入れていきますが、その前に、目印となる中心点を付けておきます。
さて、ここからですが、この球体の下段部分から、この目印にかけて、三角棒でひたすら線を入れていきます。
線の入れ方ですが、円を描くような線と直線を1セットとし、このセットを球体の側面にひたすら入れていきます。
こんなイメージです。
①のように、まず、球体の下段から、中心点に向かって、円を描くような丸みを帯びた線を入れます。
次に、②のように、中心点から一直線に三角棒を下ろし、まっすぐな線を入れます。
これを繰り返していきます。
それでは、やってみます。
①をやってみたのがこれ。
続いて②をやってみたのがこれ。
写真用に、三角棒を、一旦、球体から外してますが、①と②は連続して入れていきます。
途中経過がこちら。
この途中経過だけでもなんだかカッコイイですね!!!
(自己満)
さて、気を抜かずに最後まで線を入れていきます。
こんな感じになりました。
良い感じ、良い感じ
次に、綿の部分を作っていきます。
こちらは、残しておいた小さな白あん1玉を茶漉し機に押し付けて作ります。
こちらを待ち針で採取して、先ほどのピンクの球体の中心に載せたら完成です。
こんな感じになりました。
上出来と思うww
少し角度を変えて。
うん、上出来と思うww
1色ではなんだかさみしいので、ついでにもう2色、同じ要領で作ってみました。
というわけで、これにて完成です!!
それでは、お抹茶とともにいただきます。
2.完成
中身はこんな感じ。
おいしくいただきました。
3.まとめ
今回は、『着せ綿』を作ってみました!!!
単色だし、意外と簡単?にできました。
でも、簡単というのは語弊がありますね。。。
やはり、細かい模様になると、雑な部分が細かさのために相殺されてしまい、見えにくく(運よく隠れてしまう)なるため、なんだかそれなりに上手くできたように思えるのだと思います。
ただ、三角棒を多用するので、とても良い練習になりますね!
今回はここまでです。
それでは~~~
※しろあん、こしあんは「あんこの内藤」さんのものを使ってます!!
注文すると手書きのお手紙を頂けます☆☆☆
まとめ買いすればするほどディスカウントされるのでさらにお得!!