上げ馬に野次馬

茶道男子始めました。茶人になるまでの軌跡を綴っていこうと思います。

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【夕ざりの茶事】に初めて参加した話

もう先月のお話ですが、初めて『夕ざりの茶事』なるものに参加してきました!!

そもそも、茶事なるものが初参加です。

 

というわけで、今回はその時の体験記を書いていこうと思います。

 

 

1.お茶事とは 

お茶事とは、

茶事は、亭主が日時や客一同の席順を定め、少人数の客を招いて炭点前、懐石、濃茶・薄茶点前でもてなすことです。

中立ちとよばれる時間をはさんで、前半の初座(前席)と後半の後座(後席)に分かれ、懐石は初座で、茶は後座でふるまわれます。

所要時間は約4時間で、昼間に行う正午の茶事が基本となります。

(出典:茶道文化検定公式テキストより) 

とのことです。

 

だいたい3~4時間で行われ、懐石→炭→菓子→中立ち→濃茶→薄茶という流れで進みます。

 

 

お茶事とは別に、お茶会というのがありますが、一般的には「お茶といえばお茶会」というイメージでしょうか。

こちらは茶事の簡略版といったところで、招く人数は様々で薄茶一服などで楽しむ会のことを言います。より気軽な感じです。

映画『日日是好日』にもお茶会の模様が出てきますね。

樹木希林が主人公の黒木華と多部未華子を連れてお茶会に行くシーンがあります。

気軽とはいえ、一定のルールがあり、特に正客(しょうきゃく)と末客(まっきゃく)は、作法を知ってないとできない場面があります。

※正客とは、一番上席に座る人、末客は最後に座る人のこと。末客は詰(つめ)とも呼ぶ。

そのため、「作法を間違うと大変」という心理から、激しい陣取り合戦が行われる模様が映画では描かれています。

 

日日是好日

日日是好日

  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Prime Video
 

 

 解説があるし本のが分かりやすかな? 

 

 

2.今回は水屋を体験してみた

話をもどして。

 

今回は、僕が習っている茶道の先生がお稽古として開催してくれました。

初心者の僕は水屋で参加させていただきました。

 

水屋とは、茶席に付属する施設で、茶事・茶会や稽古に必要な道具などと準備したり整える場所のことです。

お茶事の場合、水屋は役割の意味もあり、懐石料理作りなどの様々な準備をする役回りを指します。裏方さんみたいなイメージでしょうか。

亭主が滞りなくお茶事を進めることができるようにサポートするのがミッションであります。

お茶はおもてなしですから、絶妙なタイミングが求められるわけです。

懐石のごはんひとつにしても、お客様のタイミングに合わせてちょうどよい固さ、ちょうどよい熱さに炊き上げることが重要なのです。

 

当然、気軽なお茶会よりももっと作法が求められるわけで、お茶事には練習が必要なのです。

初心者がすぐ参加できるものではありません 。

こういう背景もあってか、僕の先生は年に何回かお茶事のお稽古をしてくださるらしい。

去年は6回?も開催されたとのこと。

1回あたりの準備がとても大変なので、これだけやっていただけるのは大変ありがたいことなのです。

(この頻度はおそらく群を抜いて多いはず。うちのおかんが通ってる先生のところは、通いだして4年目に初めてお茶事のお稽古があったらしい。しかも水屋でもなく、正客でも末客でもないただの客だったから、何の練習にもならんかったと嘆いていました。。。)

 

 

3.夕ざりの茶事

さて、お茶事のお稽古は、僕は当然今回が初めてだったわけですが、お茶事には色々種類があり、今回は『夕ざりの茶事』のお稽古でした。

 

 

この夕ざりの茶事の特徴は以下の2点。

 

・茶事の前半は日の入り前くらい、後半は日の入り後くらい

・前半と後半で風情が変わるのが魅力

 

だそう。 

 

当日、お茶事の最中はお茶室の中は見えません(水屋だから)ので、お茶事前の準備段階の模様がこちら。

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準備段階なので、まだ外は明るいですが、十分風情ありますね。

日の入り後はもっと荘厳な感じやったんやろな~~

 

 

 

4.体験模様 

というわけで、 早速参加模様をば。

 

朝は8時に集合です。

そこから懐石の準備なのですが、自分たちのお昼ごはんとして試しに懐石を作って、ごはんを炊く時間や汁椀に入れる芋の固さとかを確認します。

 

当然、料理経験値ゼロの僕はほとんど役に立たず、右往左往してたわけですが、それなりにがんばったのはえび真蒸(しんじょ)の生地作り。

生地をすり鉢に入れ、すりこぎですりつぶしていきます。

たまに卵白と出汁を入れつつ、交代しつつ、時間をかけて生地を作っていきました。

昔、先生のお宅でえび真蒸を初めて頂いたとき、めちゃくちゃおいしくて感動した覚えがあります。

今回作り方がなんとなく分かったので、次は自作できるかも?

 

そうこうバタバタしてるうちにあっという間にお昼になってしまいました。

午前で懐石の一通りの下準備はできました。

茶道文化検定のテキストで見ていたものの、実際目にすると、「あぁこれのことか」とよく理解できます。

テキストで昔からなんのこっちゃと思ってたのは以下。

 

・向付(むこうつけ)

 →鯛の昆布締めの下準備。出す直前に酢で味付けします。(山葵も盛り付ける。)生魚の小鉢ってことか。

 

・八寸

 →八寸(約24cm)の木の盆に盛り付けられた料理のこと。料理は山のものと海のものをそれぞれ出すらしい。今回は、山のものが「ぎんなん」、海のものが「ほたて」でした。

 

 

さて、お昼ごはんの後は、準備の続きです。

14:30がお客様席入りなので、逆算して食器類やお米を炊く準備、焼物(魚)の準備をしていきます。

 

そうこうしているうちにお客様が集合しました。

『寄付、待合』です。

ここでお客様は、茶事にゆかりのある掛物を見るのですが、今回の掛物はなんだったか忘れてしまいました。。。

 

ちゃんと腰掛待合も用意されています。

お客様はもちろん着物です。

着物いいな~~

 

 

この後、亭主迎付の後、お客様席入りです。

亭主の挨拶が始まります。

この時点で水屋はバタバタMAXです。

なぜなら、挨拶の後、懐石が出ていくからです!

 

まずは、向付と汁椀、飯椀の3点セットを折敷(おしき)に載せ、これが最初にお客様に出されます。

 

この後、お酒(燗鍋、酒盃など)が出ていったり、汁替でまた汁椀出したり、お代わり用のごはんが入った飯器や焼物が出ていったりと慌ただしく料理が出ていきました。

八寸は最後の方だったような。

ご飯のおこげを入れたお湯が最後に出ていきました。

 

この後、水屋は返ってきた食器類を洗ったり(静かに)して、忙しさの峠は越えました。

 

 

茶事は懐石のあと、初炭点前→菓子→中立→再度席入り→濃茶続き薄茶と続いていきました。

中立くらいで16:30でしたが、外はだいぶ暗くなってます。

電気はなしで、お茶室にはろうそくで灯が灯されており、かなり荘厳な雰囲気ですが、水屋なので、お茶室の中は見れません。。。

手燭も用意されています。

手燭ってこんなの。

博鳳堂 炭谷三郎商店 手燭(小) II型 17-03

博鳳堂 炭谷三郎商店 手燭(小) II型 17-03

  • メディア: ホーム&キッチン
 

 

 

そうこうしてるうちに終わりが近づき、お客様の退出です。

最後は黙礼で締めとなります。

ありがとうございました、と言いたいところですが、感謝の気持ちは『ありがとうございました』の一言では表現しきれないくらいなので、これを言うと返って薄っぺらく感じてしまう。

なので、黙礼とすることで、より大きな感謝の意を表現するのだとか。

 

その気持ち、なんとなくわかる気がする。

 

 

 

 

5.おわりに

というわけで、僕の初めてのお茶事体験が終わりました!!!

準備ってとっても大変だなぁというのが率直な感想です。

お客様が一番おいしく感じるタイミングを逆算して、全ての準備が進んでいきました。

1つ思ったのは、今回、水屋をやって初めてその準備の大変さを理解できましたが、水屋をやったことがなければその大変さは分からず、お客様として行った時、そのありがたさは分からないのではないか。。。??

というわけで、お茶事に限らず、何をするにも、その背景にはどれだけの苦労や大変さがあったのかを想像する、慮ることが必要だなぁと思えました。

これができないと感謝できませんね。

 

今回、とても楽しいお茶事体験でした!
大変でしたが、またやってみたいですね。

料理にも少し興味が持てましたw

 

 

今回はここまでです。

それでは~~

 

 

 

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