上げ馬に野次馬

~茶と株と~ 茶道男子始めました。茶人になるまでの軌跡を綴っていこうと思います。お茶、和菓子をはじめとする日本文化の魅力を研究中の30代自称兼業投資家です。

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舞妓さんのお点前体験時の茶道具について【Maiko Tea Ceremony】

先月の初旬に、京都のしょうざんリゾートの日本庭園にて、舞妓さんのお点前を頂戴してきました。

その時の記事がこちら

www.kousui.info

 

その時の茶道具を振り返ります。

実は、高価な茶道具があったんです!

 

1.茶道具の拝見とは

茶道をあまり知らない方でも、こんなイメージをお持ちの方は多いと思います。

 

・茶道具って高いんだよな!!見た目によらず

・お茶飲んだあと、お茶碗をじろじろ~って見てるよなぁ!!

 

その通りです。

そして、このじろじろ~って見てるのが、「茶道具の拝見」と言われる所作になります。

 

茶道では、亭主と客に分かれていますが、亭主は、長~~い準備時間をかけてお茶席の至る所におもてなしの心配りをしています。

どんなテーマにするか、掛軸、茶花はどうするか、客に合わせてどんな茶道具の取り合わせにしようか、色々趣向を凝らして準備しているのです。

露地の手入れ・掃除ももちろん行います。

掃除はやり過ぎてもいけないらしい!!!※1)

 

茶道具の拝見とは、このように亭主がしつらえてくれた心配りを感じ入る、思いを馳せることを目的としています。

そのため、客側も、この亭主の誠意をしっかりと受け止めるに値する、拝見するための作法が取り決められています。

じろじろ見るのも作法の一部です!!

 

※1

利休さんにこんな逸話があります。(茶道文化検定テキストより)

利休がある茶人の朝の茶会に招かれて出かけていきました。すると前夜からの風に椋(むく)の葉が庭一面に散り積もって、露地は山中の道を歩くかのようでした。利休は連れの人に「何とも面白く風情のあることですね。しかし、今日の亭主はそれを感じる心がないので、この落ち葉を掃き捨ててしまうことでしょう」と言われました。

案の定、中立ちのときには、一枚残らず掃除されていました。利休は「露地の掃除というものは、朝の客であれば前の晩に、昼からならば朝にするものです。その後は、たとえ落ち葉が積もってもそのままにしておくのが巧者なのです」とおっしゃいました。

きれいにしすぎも良くなくて、自然を感じることができるよう、ちょうど良い塩梅に整えることがおもてなしの心なんですねぇ。

 

と、作法とかなんとか言いましたが、舞妓さんのお点前の時の茶道具をパシャリしてきましてので、貼りますね!

 

2.舞妓さんのお点前体験時の茶道具

以下写真です。

f:id:kousui5724:20200403001736p:plain
 

掛軸と茶花はこちら。

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素敵ですね。

 

写真を見たおかんから

「この雪洞の水指は高っかいよ~」

とコメントがありました。

これのことです。

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雪洞

 

読めますか?

(僕は読めませんでした。。。)

 

「ぼんぼり」と読みます。

ぼんぼりとは、

紙張りのおおいのある小さい行灯(あんどん)、または手燭(てしょく) 

(出典:三省堂 大辞林)

 のこと。

ひな祭りのお雛様の両脇に立てる灯明です。

 

へぇ~~そうやったんや~~

 

と、後から分かりました。

ひな祭りの時期だったので、それに因んだ期間限定の道具を取り合わせてもらえたんですね~

その場で理解できていたら感激もひとしおだったんですがね。。。

 

このように、その場で理解し、その場で亭主の心配りを感じ取れるかどうかは、客の力量に依存しています。

背景知識の有無で、感じることができる範囲に格差が生じてしまうのです。

要するにこんな感じです。

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※本を読む人と読まない人で見える世界が違うということを風刺したイラスト。

知識量の差で、見える世界が異なってくるし、知識量があればあるほど、感受性もより豊かになるのだと思います。

改めて、日々勉強して、教養をつけるべきだなと思った次第です。

 

ちなみに、この「雪洞水指」をAmazonで検索したら確かに高かった!!!

水入れとくだけやのに3万近くするなんて!!!

 

その他の道具について

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①柄杓

お湯や水を汲むための道具です。

②蓋置

釜の蓋を置くための道具です。

柄杓もこのように置きます。

③釜

お湯を沸かします。

釜で沸かしたお湯でお茶を飲むととてもおいしいんですよ!

鉄分が含まれるんですかね。

電気ポットで沸かしたお湯とは全く異なります!

なので、本物のお茶は釜で沸かしたお湯で飲むに限ると思ってます。

 

3.拝見の作法

ご参考までに、拝見の作法を簡単に記載します。

※かなり端折って書きますよ!

※以下、入門6か月のド素人がこれまでに習ったことをベースに書いてますよ!

 

タイミングは4回あります。

①1回目

■タイミング:席入りの時。(茶室に入る時)

■拝見するもの:掛軸、茶花、炉または風炉などの道具

・まず、掛軸目がけて歩いていきます。

・掛軸前で正座します。

・お辞儀→掛軸見る→茶花見る→掛軸もう一回見る→お辞儀

・立ち上がって炉または風炉などの道具がある方へ歩いていきます。

・お辞儀→道具見る→お辞儀

・立ち上がって自分の席まで歩いて正座する。

 

②2回目

■タイミング:お茶をいただいた後。

■拝見するもの:お茶碗

・飲み終わった後、お茶碗を縁外※に置きます。

※畳の端を縁(へり)と言います。縁外(へりそと)なので、隣の畳ってことですね。

 なお、座る(正座する)位置はこの縁から16文目と決まっています!!!色んなことが決められているのです!!!

・屈んでお茶碗を眺めます。

・手に取って、色んな角度から眺めます。(これがじろじろ~って見てるように周りからは見えますね。)

・お茶碗を置いて再度眺めます。(この瞬間を名残を惜しむと言います)

 

③3回目

■タイミング:亭主のお点前が終わった後。

■拝見するもの:棗、茶杓

・「お棗、お茶杓の拝見をお願いします。」と亭主に言う。

・亭主が棗を清めた後に差し出す。続いて茶杓を差し出す。

・亭主が茶室を出て行ったあとに拝見。

※お茶碗と同じように、眺める→手に取って眺める→置いて再度眺める、の流れです。

 

④4回目

■タイミング:亭主が茶室へ戻ってきた後。

■拝見するもの:棗、茶杓

ここは道具に対する問答をします。

聞くことは以下。

・「お棗のお形は?」

ex.(亭主)利休型、中棗でございます。

・「お塗は?」

ex.(亭主)高台寺蒔絵でございます。

・「お茶杓のお作は?」

ex.(亭主)坐忘斎お家元でございます。

・「ご銘は?」

ex.(亭主)春眠※でございます。

※春眠が使えるのは4月。季節に応じて使えるもの使えないものがあり、これぞまさに一期一会!

 だからこそ、名残を惜しむように道具を拝見するんですねぇ~

 

このように、4回のタイミングがあります。

結構タイミング多いですよね?

お茶をただ飲むだけではなく、こうしてお道具を拝見することで、亭主の心配りを察し、感じ入るんですねぇ~

 

 

以上、舞妓さんのお点前体験時の茶道具の紹介と道具の拝見に関するお話でした!!

 

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