上げ馬に野次馬

~茶と株と~ 茶道男子始めました。茶人になるまでの軌跡を綴っていこうと思います。お茶、和菓子をはじめとする日本文化の魅力を研究中の30代自称兼業投資家です。

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夜学蓋置(やがく ふたおき)がなんとも趣があった話

先日、お茶のお稽古に行った際、なにやら見たことのない道具がありました。

 

先生曰く、

 

「夜学の蓋置(やがくのふたおき)」

 

という名前らしい。

 

 

こんなやつ。

 

 

 

模様や側面をくり抜いてある感じとかが、なんだか位の高い工芸品って感じがしませんか?w  

 

もともとは、夜に勉強をするために机上に明かりを灯すための用具(火皿の台)として使われてたもので、これを蓋置として転用したらしい。

なるほど、真っ暗な中、この中に火を灯して昔の人は夜に勉強してたんですねぇ。

 

で、秋の夜長=お勉強&この時期にぴったり、ってことで先生が出してくれたらしい。

 

なお、蓋置とは、熱い釜の蓋を置いておくための道具です。

だから「蓋置(ふたおき)」って言うんかな。

お点前の途中では、柄杓を載せることもあります。

 

 

調べてみると、蓋置だけでもたくさんの種類があるようです。

「夜学」は、この秋の夜長のシーズンのみに使われるのでしょうし、使用頻度はとても低いものと思われます。

でも、毎年秋はやって来るわけで、ということは少なくとも年に一度は出番があるわけですね。

 

映画『日日是好日』で「干支茶碗」なるものが出てくるシーンがあります。

もちろんその年の干支の絵柄が描かれたお茶碗なのですが、当然のごとく該当する干支の年にしか使われません。

映画では、樹木希林扮する武田先生からそのくだりを聞かされて、主人公が

「え、じゃあ自分が生きてる間にあと数回しかこの茶碗使わないってことですか?」

ってびっくりしているシーンがありましたね。

※映画『日日是好日』は、お茶の世界がよ~く分かるだけでなく、とても美しい映像の映画で、とてもおすすめです。

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少し脱線しましたが、この「干支茶碗」なんかは12年に1度しか出番がないってことですからね。

そう思うと、一つ一つの道具がまさに『一期一会』なんだなぁとつくづく感じます。

 

 

なお、「夜学」については、夜に勉強をするために火を灯してた道具で秋のシーズンに使う、という背景知識を持ってないと、「あ、秋の季節がやってきたんだな」という感情には至れませんね。

お茶の世界は、やはり高度な知識レベルをとても求められているようです。

勉強大事ですね。

 

 

 

また、この日のお軸は「水中抱月」という言葉で、画賛※でした。

※画賛とは、字だけではなく絵も描いてあるもののこと。

 

読んで字のごとく、水中に映る月を抱く、という言葉なのですが、サルの絵が描いてあり、片手で木の枝に捕まりながら、下の水面に映る月をもう片方の手で掴み取ろうとしていました。

虚像をあたかも真実と勘違いして、掴み取ろうとしてしまってるんですね。。。

なんだかとても心に染みる言葉でした。

(日頃、株式投資に一喜一憂してるのをなんだか咎められてる気がしてwww)

 

 

そして、この日は長い間居座ってたこともあって、追加でお菓子を先生からいただきました。

主菓子「青柿」(ねりきり)です。

とても可愛らしく作ってあったので、今度真似して創作してみようと思います。

 

 

柿、サルときたので、

「先生、あとカニがあればもう猿蟹合戦ですねww」

と言ったら、

「あら、カニの蓋置があるわよ」

とのこと。

 

 

カニの蓋置なんてあるんや!!!

 

 

 

蓋置コレクションしたら大変やな。。。

 

と感じた日でした。

 

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