TOEICスコアアップとして僕が実践した対策のうち、リスニングセクションに関してです。
なお、リーディングセクションにおける対策・勉強法は以下の記事からご確認いただけます。
中学、高校時代に「英会話」の授業があり、中間、期末テストはオール聞き取り問題だったのですが、教科書の内容が薄かったため、テスト勉強のしようがなく、よく聞こえるようにとテスト前日に耳掃除だけしてた記憶がありますが、TOEICはそんな訳にはいきません。
それでは、どういう対策をしたかを記載していきます。
スコア700点台へ上げるために取った対策・勉強法(リスニング編)
1.シャドーイング
リスニング対策として試したのはほとんど1つだけで、『シャドーイング』というのを実践してみました。
理由は、当時、様々なTOEIC勉強法に関する本を読んでいたのですが、そこで有効な対策としてよく書いてあったのがこのシャドーイングだったからです。
シャドーイングとは、要は音読なのですが、聞こえてくる英語の音声に対し、少し遅れて同じ英文を復唱(真似)することです。
シャドーイングの説明として、以下内容が挙げられていました。
・短期で多言語を習得する必要がある、CAさんやスパイがこのシャドーイングを用いて言語訓練を行っている。
・自分の口で発音できない言葉は脳が理解できない(=聞き取ることも不可能)。
・英語にはアクセントやイントネーション、リエゾン※、文章中のスピードの強弱がある。文字で書いてあれば意味が分かるが、これらリエゾン等が理解できていないために聞き取れない。シャドーイングにより、テンポが分かるようになり、リスニング力が向上する。
※リエゾンとは、直前の単語の最後の部分と、直後の単語の最初の部分の音が連結してしまうことですね。
中学時代の英語の先生が言ってたのですが、バスに乗ってて降りる際に、
I get off.
と言えば良いが、そのまま単語読みしても伝わらないため、
「揚げ豆腐」※アゲトオフ
と言うべし。
リエゾンとはまさにこのことですね。
スパイも実践!!なんて聞いたらやってみたくなりますよねw
以上より、リスニング対策と言えばひたすら教材を聞くしかないか、と考えていたため、この新しい方法を取り入れてみることにしました。
1.1.シャドーイング実践方法
とにかく、CDから流れる英文に少しだけ遅れてついていくように発声することを実践しました。
具体的には以下の通りです。
・毎日20分ほど2か月間実施
・使った音源はTOEIC公式問題集の付属CD(リスニングテスト部分)
・TOEIC公式問題集の解答に記載のトークスクリプトを見ながら発声
・詰まらずに、CDと同じスピードで発声できるまで同じ英文を繰り返し発声
・スマホカメラのビデオモードで録音して振り返り
どうせやるならTOEIC公式問題集のスピードやイントネーションに慣れるべきだろうと考え、教材音源は、公式問題集のリスニングテスト部分のみを使用しました。(色々なサイトで、初心者は初級レベルのシャドーイングから始めるべきと記載がありますが、完全に無視していました・・・)
また、本当はスクリプトを見ずにできることがゴールのようですが、最後までトークスクリプトを見ながら行いました。
1.2.所感
これ、とっても難しいです。
最初、もう本当に舌が回らず、絶望的でした。
詰まった英文は繰り返し発声していたため、なかなか先に進みませんでした。
また、なんとかできるようになったかなと思い、スマホで録音し、聞き返してみるともう悲惨。
やっぱり詰まってるしどもってるし発音も似てないし。。。
しかし、どこかで聞いた、「英語は筋トレと一緒」という言葉を思い出し、地道に繰り返すことを決意しました。
確かに、発声できるようにする、というのは身体的な変化を成し遂げる必要があることから、特に継続して実施しなければならない要素が強いです。
(公式を理解して応用する数学や、地名や歴史を覚えて当てはめる社会とは、勉強の仕方が全く異なりますね。)
イメージとしては、「落合ノック」に近いのでしょう。
※落合ノックとは、前中日ドラゴンズ落合監督が実施した春季キャンプでの1時間半にわたる長時間ノックのこと。弱い原因を、下手なのに練習しないからと言って、体に覚え込ませるために徹底的にノックを行いました。その結果、鉄壁の内野陣ができあがり、守り勝つ野球を体現し、長期黄金時代を築きました。
繰り返し実施した結果、感じた変化としては以下が挙げられます。
・知っている単語なのに聞き取れなかったものが、100%ではないが聞こえるものが増えた。
ただし、短文であれば意味の理解が向上したのですが、単語が約20語以上で構成された英文となると、聞きながら意味の理解が追いつくというのに難ありでした。
(TOEICのテスト結果においても、長文理解に難ありという評価でした。)
2.公式問題集
テスト時の小手先技術ですが、リスニングpart3,4は質問文と選択肢を先読みすることで、流れてくる問題文音声の内容予想や、特に注意して聞くべきポイントを押さえることができます。
事前情報のインプット有無で、その文章の理解度には格段の違いが出てきます。
そのため、以下の要領で解いていくのが良いと言えます。
・リスニング
・選択肢は迷わずに回答する
・次の問題文音声が流れるまでのわずかな時間に、次の問題ブロックの質問文と選択肢を読む
・リスニング
・・・
上記の練習のために、公式問題集で先読みの練習をしました。
わずかな時間で読み切るために、やはりリスニングにおいても速読力が必要です。
3.結果
リーディング、リスニングともに記載の対策を実施し、結果、560点から710点へ上げることができました。
所感として、500点台から700点台へ上げるためには、以下の実施が必要と思います。
①単語量の充実
②とにかく全問解く(そのために速読力を向上させる)
③シャドーイングに挑戦する
※単語量充実のために僕が使った参考書は以前の記事(リーディング編)に記載しましたため、併せてお読みください。
(ここからは、より量がものをいうフェーズと判断し、シャドーイングや日常での英語の占める割合を高めるよう改善していき、800点台に乗せました。なお、700点台はこの1回だけで、これ以降に受けたテストは全て800点台です。)
以上、ご参考になれば幸いです。