昨日はとても良いお天気でした。
毎日がこんな天気だと良いですね。
しかしながら、マーケットは全く晴れませんね。。。
日経平均が1000円下げるのが当たり前に思えてきました。感覚麻痺してるな。。
ブラックマンデーどころか、こんなもん「ブラックエブリディやないかっ!!」って声も聞こえてきます。
(出所 Yahooファイナンス)
千賀投手のお化けフォーク並みの切れ味鋭い急降下ですね。。。
さて、そんな昨日ですが、京都の和菓子屋「老松」さんで和菓子づくり体験に行ってきました!!!
お茶と言えば和菓子ですね。
和菓子と言えばお茶ですよね。
それくらい、茶道では和菓子は切っても切れない関係にあります。
(和菓子ってこんな感じ)
見た目がとってもきれいで、食べるのがもったいないなぁ、と僕はいつも思ってしまいます。
果たして、こんなきれいな和菓子が作れるのか???
わくわくしながら行ってきました!
1.お菓子のパターン
ちなみに、茶道では、お菓子は大きく以下の2パターンに分かれます。
①主菓子(おもがし)
②干菓子(ひがし)
主菓子とは生菓子のことで、練りきり、きんとん、薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)、などなどがあります。季節によっても種類があり、例えば、弥生(3月)のひちぎり、皐月(5月)の唐衣(からごろも)、水無月(6月)の水無月などがあります。
干菓子とは煎餅などの乾いたお菓子のことで、煎餅、落雁、有平糖などがあります。
主菓子は生なので、日持ちしませんが、干菓子は日持ちがします。
お菓子といってもたくさんの種類がありますね。
おかん曰く、
茶道文化検定では、お菓子の種類、名前をそれぞれしっかり覚える必要がある、
なおかつ1級では、難しい漢字まで書けるようにしておく必要がある、
とのこと。
※八種唐菓子といって、中国の唐から伝わったというお菓子の漢字まで書かされる可能性があるようです。具体的には以下の漢字。
梅枝(ばいし),桃枝(とうし),餲餬(かつこ),桂心(けいしん),黏臍(でんせい),饆饠(ひちら),鎚子(ついし),団喜(だんき)
こんなん書けない、、、1級は大変だ・・・
2.和菓子づくり体験へ
前置きが長くなりましたが、それでは和菓子づくり体験へ!
場所は「老松」北野店
北野天満宮の近くです。
こちらが「老松」さんです。
店内にはこちらが飾ってありました。
干菓子を作るときの型だそうです。
受付を済ませると、こちらのお部屋に案内されました。
なんと、1時間で5つの和菓子を作るとのこと!!! できるかな・・・
流れとしては、
・和菓子づくり
・ 試食
・先生からの和菓子の歴史等についてご説明
で、1時間ちょっとのコースでした~
詳細はこちら
それでは和菓子づくり体験です。
まずは、歯医者さんがするようなピッチピチのビニール手袋をして、手洗いします。
(ここからは手が塞がってしまい、お菓子を作っている最中の写真はありませんので、文字で説明します。。。)
材料は「こなし」という生地と白餡を使います。
「こなし」とは、もともと「熟(こなす)」という古語からきているらしく、木の実や穀類を砕いて粉にしたり、土をこねてやわらかくしたりすることを意味していたようです。
そこから、餡をもみ潰し、やわらかくする動作を「こなす」といい、この動作がそのまま生地の名前に継承されたとのこと。
主にこし餡と小麦粉でできています。
今回使う「こなし」は黄緑色のものとピンク色のもの、黄色のもの(少量)がありました。
まずは黄緑色のものから。
①「こなし」をこなします。
(食べた時にやわらかい食感とするため。)
②こなした「こなし」を2等分にします。
③白餡を5等分にします。
④「こなし」を両手で挟み込み、押さえつけて平ぺったくします。
⑤③の白餡(5分の1)を「こなし」で包み込んでいきます。
(平ぺったくした「こなし」を左手の手のひらに乗せ、そのうえに白餡を置き、白餡を上から抑え込むようにして「こなし」で包み込んでいきます。)
包み込みが完了したら、黄緑色の「こなし」を球体に整えます。
⑥ぼかしを入れます。
(黄色の「こなし」をマーブルチョコレートよりやや小さめにちぎり、指でつぶして平ぺったくしたものを、⑤の黄緑色の球体に乗せ、くっつくように引き伸ばします。)
⑦茶巾絞りで球体を包み、てるてる坊主を作る要領で茶巾絞りを捻って形をつくります。
これで1つ目が完成です! 意外とあっさりできました!
3.出来栄え
完成品がこちら。
それなりの形に見えませんか!?w
ど素人でもまぁまぁいけるもんやなぁ
これは、黄緑色と黄色で、今の季節を連想させる菜の花をイメージしています。
(黄色の「ぼかし」がてっぺんに少しだけあるのがわかりますでしょうか。そこまで存在感を主張してませんが、それでいて黄色と認識できます。これが菜の花の花の部分を連想させようとしています。)
京菓子はあえて抽象的な姿、形、見た目にすることで、受け手の五感をフル活用させるのだそうです。
こんな感じですかね。
・きれいなお菓子やなぁ【視覚】
・(手に取って)いい匂いがするなぁ【嗅覚】
・(食べてみて)もっちりしてて、甘くておいしいなぁ。後からいただくお抹茶がよりおいしく感じそうやなぁ【味覚、触覚】
・(菓銘を聞いて※例えば「菜の花」)なるほど、菜の花の色してるしなぁ。春を感じるなぁ。春といえば、確定申告そろそろやっとかなあかんな。プロ野球もそろそろ開幕するなぁ、どこが優勝するやろか。新年度になるし、心機一転、習い事でも始めようかな。あ、そうだ、茶道始めよう!!【聴覚】
感じ方の受け手への委ねられ度合いがとても高いので、いただく側はどこまでも自由に、際限なく楽しむことができますね。
裏を返せば、いただく側は、感受性が豊かでないと楽しみが減ってしまうので、大変もったいないと言えますね。
感受性が豊かかどうかは、やっぱり背景知識の多さがものをいうような気がしています。
知識が多ければ、それだけ連想パターンが増えますしね。(株もそうやな・・・)
歴史・文化などの知識を獲得すべく、いつまでもお勉強が必要っちゅうことなんですなぁ。。。
4.食べてみた
食べてみましたが、とてもおいしかったです!!!
中を見てみましたが、白餡は若干真ん中からは少しずれてました。。。
お菓子を食べたあとに、抹茶を出していただきました。
他にも4つ作ったので、そのお話はまた後日にします。
5.お菓子とお茶の順番
ちなみに、茶道では、お菓子はお茶を飲む前にいただきます。
お菓子が甘いからお茶と一緒に飲みたいなぁ、と最初は僕も思ってましたが、茶道ではあり得ません。
これは、お茶を最高においしくいただくためなんです。
お菓子だけ食べて、抹茶を究極に欲っする飢餓状態にするんですね。
あくまで、お菓子はお茶の引立て役なのです。
その2へつづく