「抹茶って、お湯注いで、茶筅でシャカシャカやるだけと違うんですか?」
そうです。違いません。
とはいえ、泡がきめ細やかでクリーミーな抹茶の方が、おいしいと思いませんか?
泡がきめ細やかにできていると、見た目だけで、とってもおいしそうだなぁと僕は思ってしまいます。(そして、実際とってもおいしい!)
↓こんな感じ
そこで、ここでは、きめ細やかでクリーミーな抹茶の点て方を紹介しようと思います。
先にポイントを記載します。
ポイントは以下です。
①抹茶をお湯に馴染ませる
②下から上へ
③表面で泡をつぶす
ちなみに、自分で点てたお茶を自分で飲むことを「自服(じふく)」と言います。
※お稽古ではよく、ご自服ください、と言われることがあり、自分でお茶を点て飲んでいます。
なお、お茶には「薄茶(うすちゃ)」と「濃茶(こいちゃ)」という2パターンが存在します。
ここでいうお茶は「薄茶」のことです。
「薄茶」の点て方を記載します。
「薄茶」は「お薄(おうす)」と言ったりします。
「濃茶」は「お濃(おこい)」と言ったりします。
なんとも良い呼び方ですねぇ~~~
「濃茶」はその名のとおり、とても濃い(お湯に対する抹茶の割合が高い)お茶です。
見た目でも濃い緑色をしており、泡立っていません。
僕は「濃茶」を一度だけしか飲んだことがありませんが、それはそれは濃い味で、どろ~っとした感じでした。
(砂糖が入っていない抹茶チョコレートが溶けたのを飲んでる感じ。)
「濃茶」は、「薄茶」とお点前のやり方も違えば、茶席での出てくるタイミングも異なります。
詳しい話は、「濃茶」のお点前を習ってから、別途記事にしたいと思います。
かなり話が逸れましたが、「薄茶」の点て方です。
1.茶碗へ抹茶を入れる
色んなところで入れるのは抹茶2gくらいと書いてありますが、僕は目分量ですw
茶杓で2杯入れます。
僕の茶杓1杯分はこれくらい。
なお、茶杓を持つときですが、茶杓の節より上は触らないことになっています。
赤丸の部分が節。
写真でいう節より左の部分は触りません。
2.お湯を注ぐ
電気ケトルで沸騰したお湯を入れます。
(沸騰させた後、お点前5分くらいやった後でお湯を入れているので、90度くらいのお湯になってるはず。一応ミネラルウォーターを使っています。)
お湯の量は、自分の好みに合った濃さになる量が正解です。
抹茶の量、お湯の温度、量、すべての割合次第で味が変わってくるので、何パターンか試してみて、「至上の一服」を探し当ててください。
僕は濃い目が好みなので、お湯は気持ち少な目にしています。
3.茶筅で抹茶をお湯に馴染ませる
ここで1つ目のポイントです。
この状態では、お湯と抹茶がまだ分離している状態です。
のちにシャカシャカしますが、より混ざりやすく(溶けやすく)なるよう、茶筅でまんべんなく抹茶を撫でるように(時には上からたたくように)して抹茶とお湯を馴染ませます。
茶碗はしっかり左手で抑えてくださいね。
あ、茶筅を持つときは、茶筅の綴じ目が親指にくるように持ちます。
こんな感じで持ちます。
赤丸が綴じ目です。
4.シャカシャカ
茶筅を上下に振ります。スナップを利かせて。
ここで2つ目のポイントです。
茶筅を素早く振りますが、最初は茶碗の底を触るように深い位置でシャカシャカします。
その後シャカシャカしながら茶筅はだんだんと表面に近づけます。
このように深い位置から浅い位置(下から上)へシャカシャカすることで、よく混ぜることができるのです。
なお、シャカシャカの回数に制限はとくにないので、よく混ざったなと思えればそれで終わりで問題ありません。
5.表面で泡をつぶす
シャカシャカしながら茶筅を表面に上げて来たら3つ目のポイントです。
茶碗の底から茶筅を振っているので、大きな粒の泡ができています。
そのため、この泡をつぶすために、表面を茶筅でM字を描くようにゆっくり振ります。
ここで泡が小さくなったらできあがりです。
6.できあがり
最後の仕上げですが、茶筅でぐるっと茶碗の中で「の」の字を描いて、茶碗の手前から茶筅を抜き取ってください。
茶筅を抜き取るときは、綴じ目&親指を上にして抜きます。
どういう意味かは分かりませんが、こういう作法です。
(あぁ、点て終わったんやな~、っていうのがわかるポーズなんですかね。)
とても簡単なことなのですが、上記の3つのポイントをやることで、クリーミーな、見た目もとっても上品に見える抹茶ができあがりますよ!
3つのポイントの復習です。
①抹茶をお湯に馴染ませる
②下から上へ
③表面で泡をつぶす
それでは、どうぞご自服ください~♪♪
※以下の記事では、抹茶の保存方法について紹介しています。
これでいつまでもおいしい抹茶を飲むことができますよ!!